忘れていくことで選んだ強さなんて要らない
悲しい夢で、目が醒めた。
「今、誰かに優しくされたら、自分は壊れてしまうかもな。」
手に取った携帯を、彼は再び元の場所に戻した。
それでも今日という一日は、始まろうとしているばかり。
そんなにヤワじゃ無いけれど、そこまで強くも無いかもしれない。まだ。
無理に悲しさを続けることも、ないのかもしれない。
予定の無い休日を、どう過ごすかなんててめえ次第。
淡々と、間際の宿題をこなすような、そんな生き方しかしてきてない。
やっつけ感。時間無くても、この程度なら余裕。
けして100点を取れないのは、何かのせいにしてしまえ。
時間をかけて100点取れたこと、今まで本当にあったかな?
何でも出来るつもりでも、何でも出来る、わけでも無いな。
少しだけ、思い知った土曜日の朝。
だから誰かにも、満たされる点を求めなくて、いいのかもな。
わずかな音量、メロウな曲でも流しながら、二度寝に戻りますかな。
おやすみなさい。またね。